宮崎大学農学部附属動物病院様では、2018年5月からAhmicsV4もご導入いただいておりますが、今回は無麻酔CTを撮影するための保定用ツールとしてご導入いただきました「谷浦式CTポジショナー」の効果についてお伺いしました。
〜病院概要〜
宮崎大学農学部附属動物病院
院長:鳥巣 至道
〒889-2192 宮崎県宮崎市学園木花台西1-1
Tel:0985-58-7286
谷浦式CTポジショナー
ご使用いただいている谷浦式CTポジショナーは、ペットコミュニケーションズ社にて通常に販売しているCTポジショナーと同じ商品でありますが、宮崎大学様では通常のCTとは違うので現地での個別修正をして一般診療で使用できるレベルになっています。
1.谷浦先生を講師に、座学を通してのイメージトレーニングを獣医師の先生方と関連する看護師の方々に熱心にご参加いただき
2.宮崎大学様バージョンの改良型CTポジョナーを実際に症例で使用することで、様々な犬種・猫種や症状状態合わせた装着時のノウハウなどを習得いただきました。
画像検査における画質の向上は診断精度を上げるために非常に重要な要素ですので、麻酔の有無にかかわらず、ご納得いただける画質での撮像にご活用いただいております。
鳥巣至道 先生 宮崎大学農学部附属動物病院 教授
宮崎大学では、谷浦式CTポジショナーを導入しました。このポジショナーは、無麻酔CTを撮影するための保定用ツールとして導入しましたが、導入してわかったことですが、無麻酔CTを気軽にきれいに撮影できるということだけでなく、腹部がより自然な体勢で撮影できるという利点があります。通常、ポジショナーを使わなければ、右図のように腹部が扁平になり、リンパ節などの評価が難しいですが、ポジショナーを用いることで、腹部が自然な状態で撮影ができ、細かな部位まで観察することが可能です。
水谷真也 先生 宮崎大学農学部附属動物病院 特別助教
この谷浦式CTポジショナーを導入してから、CT画像の画質向上に寄与できていると感じています。このポジショナーの利点は動物の体全体をしっかりと包み込むように設計がされていることです。
これにより、体軸の曲がりの少ない位置で動物を保定でき、なおかつCTの撮像範囲(FOV)が動物の体により厳密に設定できるようになります(右図白枠)。これらが画質の向上に繋がります。
お忙しいところありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。
(本内容は、宮崎大学様のご承諾を得て掲載させて頂いております。)
2018年6月取材