2016年10月8日(日) 「CTを活用した症例を元に手術アプローチを学ぶ」
獣医向けCT三次元画像解析ハンズオンセミナーin 宮崎大学
は、おかげさまで、盛況の内に終了いたしました。次回開催にお申込をお願い致します。
今回の実習課題の完成画像です。
初回参加の先生には、セミオート、マルチレイヤの基礎実習をしていただき
複数回参加の先生にも、復習を兼ねて、精度アップと共に別症例も実践頂きました。
「3DCTのマルチレイヤー法 基礎編」 左からマルチレイヤー完成例、各レイヤー分解です。
クリックいただくと拡大表示いたします。
◆セミナー概要
◆内容
12時から16時過ぎまでみっちり実施です。
鳥巣至道先生による「血管解剖を理解した腹部腫瘍に対するアプローチ」は、動脈、静脈、門脈の基本知識と、レントゲン・超音波・CTでの読影ポイントと手術判断・手技事例など実践的な内容となり、CTを使った手術シミュレーションの重要性を含めてご説明いただきました。
谷浦督規先生による「VAZE機能活用事例 症例と手術事例、読影注意点」は、VAZEの機能の優位性のご説明と、先生の学会症例など実務に沿った内容となり、診断の注意点と3DCTの有利性を含めてご説明いただきました。
その後はいよいよ、「ハンズオン実習」です。弊社南埜による「VAZE基本機能と操作説明」では「肺抽出事例」を使い、VAZE機能のご説明とカラーマップの概念説明とWL/WWによる変化、ドリリングモードの使用法。また操作で悩まれるレイヤー操作の留意点のポイント説明です。これだけでも肺抽出が数分でできることを体感いただいました。
ハンズオン本番では、谷浦督規先生の熱のこもった指導と個別のアドバイスもあり、皆さんが、骨格・腹部臓器・腫瘤・血管・脾臓・肝臓の抽出含む3D構築を試行錯誤しながら完成していただきました
今回はほとんどが初参加の先生でもあり「3DCTのマルチレイヤー法 基礎編」を元に集中して学習いただき、丁寧に構築を実践いただきました。宮崎大学様ではAZE社のバーチャルプレイスを導入されておられますが、活用度も低い状態でした。今回、VAZEのカラーマップを使用することで血管など瞬時に抽出できることに驚かれ、また、セミオートを使った腫瘍部位抽出のメリットを体感していただきました。これからの診断にすぐ活用でき、レベルアップすることができたとご意見をいただいております。
今回は、大学での初めてのハンズオンセミナーです。鳥巣至道先生の基礎講座と合わせ、論理と実践の両面でのバランスの取れたセミナーになったのではと考えております。
鳥巣至道先生、谷浦督規先生、主催いただきました宮崎大学農学部附属動物病院の皆さま、ご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。